免許返納で入浴料2割引き 伊賀「やぶっちゃの湯」
伊賀市島ケ原(しまがはら)の公共温泉施設「島ケ原温泉やぶっちゃの湯」は地元の伊賀署などと連携し、十月から運転免許証を自主的に返納した六十五歳以上の人だけでなく同伴者四人も、料金を二割引きにする。
運転技術の衰えたお年寄りに、いかに免許証を県公安委員会に返納してもらうかが課題となっており、警察がやぶっちゃに持ち掛けて実現した。
署によると、こうした集客施設で自主返納者に割引サービスをするのは県内初。
やぶっちゃの湯は伊賀市が二〇〇五年開設し、住民でつくる、しまがはら郷づくり公社が運営している。
高齢化が進む京都府境にあり、年間の入浴客十四万人余りのうち三割が京都からやって来る。
そこで、県境を越えて木津署(京都府木津川市)と伊賀署、温泉施設が連携。三者が「自主返納を促し、交通事故を防止するため温泉料金を優待する」と記した覚書を交わした。
料金は大人八百円が六百四十円、三歳以上小学生以下の四百円が三百二十円になる。
七十歳以上は今でも六百四十円で入浴できるが、同伴者四人までが割引されることをPRしていく。
対象者は、施設の受け付けで、運転経歴証明書か、運転免許証の取り消し通知書を提示する。
証明書は、県運転免許センター(津市垂水)か警察署で自主返納した人が取得できる。
覚書の調印式が温泉施設であり、伊賀署の中勝則署長、木津署の中尾道忠署長らが出席。
公社の山出久克理事長は「運転免許の自主返納は、お年寄りの事故を減らす手段の一つ。地域に貢献できれば」と話した。
署などによると、自主返納した人への割引サービスとして、三重交通(津市)が、一部の路線を除いた全路線で、乗り放題形式の割引定期券を発売している。
三岐鉄道(四日市市)は、コミュニティバスを除くすべての路線で降車時に運転経歴証明書を示せば、運賃を半額にしている。