教習所の伝説
野球選手といえば車好き。マリナーズのイチローもそのひとりだ。
日本では、車体価格100万円前後のマーチを1000万円以上かけてチューンアップしたり、アメリカではポルシェ、シボレーをはじめ、常に数台の高級車を乗り回している。シアトルの自宅には2つのガレージがあり、車が5台入るようにするほどだ。
そんなイチロー、免許取得当初は笑いものにされていたという。
イチローは、オリックス時代、神戸の教習所に通っていた。が、グラウンドとは打って変わって劣等生。ハンドルを握ると必要以上にビクビクし、エンストするわ、縁石に乗り上げるわで、今でも教習所の教官たちは「あれは大変な生徒だった」と言っているそうだ。教習所内では怒られるくらいのノロノロ運転。路上教習ではそれが一変、スピードを出しすぎて警察官に注意されたこともあったとか。そのくせ免許を取り終わったらすぐさまスポーツカーを購入。「あの運転で乗りこなせるのかねぇ」と教官は心配だったという。
10年以上も前のことだが、今でも話のタネとして、教習所では伝説になっているというから有名人はツライ。誰でも若葉マークの頃はおっかなびっくりの運転になるものだが、あのイチローもと聞くと、何だか面白い。
(日刊ゲンダイ2010年8月23日掲載)