90年前の初代校旗発見
140周年の見附・名木野小資料室木箱から
見附市立名木野(なぎの)小学校で長年、所在不明とされてきた初代の校旗が、昨年末に見つかった。今年度は創立140周年の節目の年。学校の歴史を伝える貴重な品として、クリーニングと額装が施された校旗は26日、玄関に掲示された。桑原直哉校長は「140周年の節目に出てきたのも何かの縁。いい機会なので、地域の人たちにも大勢見に来てほしい」と話している。
同小は1872年(明治5年)設立の古志郡北谷教習所が起源。長岡藩の米蔵を校舎にしたとされる。今回見つかった校旗は、創立50周年を記念して1922年(大正11年)に制作された初代。昨年11月に「140周年だから」と、校内の資料室を事務員が整理していたところ、「国旗箱」と書かれた木箱を発見。開けてみると、初代校旗が出てきたという。
同小の備品台帳には、初代校旗は「所在不明」と書かれており、存在は長年忘れ去られていた。82年に現在使用されている2代目の校旗が作られ、「お役御免」となって資料室にしまわれ、人事異動を重ねるうちに所在を知る人がいなくなったとみられる。桑原校長も「出てくるまで存在は頭になかった」と話す。
初代校旗は、地元の住職が図案を考えたとされる。三種の神器の一つである草薙の剣に関する伝承があることから、旗の中央には現在も使われている校章と共に、剣と鏡、まが玉があしらわれている。校名の部分は2重に布が張り付けられ、上から「見附市立名木野小学校」「古志郡名木野国民学校」「名木野尋常高等小学校」と上書きされていた。
長い歴史を感じさせる作りの校旗は、穴がところどころに開くなど破損しているが、あえて補修せずそのまま残すことにした。初代校旗の発見を聞きつけた年配の卒業生からは、「懐かしい」との手紙も寄せられているという。桑原校長は「学校の歴史をまとめたパネルも作成中で、地域の人たちと交流するいいきっかけになれば」と話している。
(2012年1月27日 読売新聞)