外国出身者の合格は県内初 小林さん(白鷹)、運転教習指導員に
長井市の長井自動車学校(岩崎勇管理者)で事務職として働いていた中国出身の小林美恵子さん(38)=白鷹町横田尻=が普通教習指導員審査に合格した。外国出身者の合格は本県で初めて。今月から早速、教官として活躍している。
小林さんは中国・黒竜江省のハルビン市生まれ。高校卒業後、同市のホテルでフロント業務を担当していた時に、白鷹町出身の男性と知り合い結婚。1997年8月に来日した。98年6月、普通自動車運転免許試験に合格。2002年に日本国籍を取得した。
免許取得後、たまたま目にした外国人募集の求人広告が長井自動車学校で働くきっかけとなった。初めは教官になろうという気持ちはなかったというが、日本で免許取得を目指す中国出身者が意外に多いことに驚いた。言葉や文化、交通ルールが違う国で自分も苦労した免許取得。「力になりたい」との思いから、指導員審査に向けて勉強を始めた。
審査は学科や路上試験の技能、面接など6科目で、もちろんすべて日本語で行われる。特に苦労したのが論文対策。小林さんは「自分の言葉で文章を作れるように心掛けた」と振り返る。仕事の後に毎日4、5時間、土日は図書館で缶詰め状態になってひたすら勉強。寝る間も惜しむ努力の結果、見事1年で合格を果たした。小林さんは「家事をサポートしてくれた家族や、職場の協力のおかげ」と感謝の言葉を口にする。
合格後は事後研修を終え、晴れて今月「教官デビュー」を果たした。小林さんは「外国人が日本の免許を取るのは非常に難しい。免許取得だけでなく、言葉の壁や日本での生活など、さまざまな面で手助けしていきたい」と意欲をみせている。
山形新聞