「若葉ドライバー」事故率、3年連続ワースト3位
運転免許証取得1年未満の「若葉ドライバー」の事故率が、全国平均のほぼ倍に上っていることが香川県警のまとめで分かった。都道府県別では3年連続で全国ワースト3位と深刻な状況。香川のドライバーは運転マナーの悪さをよく指摘されるが、事態を重視した県警は卒業者の事故率が高い自動車教習所をモデル校に指定して対策強化を要請、各校も教習コースの見直しなどに乗り出した。
■全国平均の倍
県警によると、香川の2009年の初心者事故率は2・35%。過去1年間に免許を取った1万1263人のうち265人が、過失の大きい事故第1当事者になった。全国平均の事故率は1・29%で、香川は1・8倍強の数値だ。
過去をさかのぼっても、統計の残る01年以降、香川の事故率は全国平均を大きく上回っている。全国の事故率が緩やかな減少傾向にあるのに対し、香川は2%台半ばにとどまったまま。ここ3年間はワースト3位が定位置で、四国のほか3県をみると、09年の順位は徳島ワースト24位、愛媛同36位、高知同39位。香川の"劣等生"ぶりがよく分かる。
■モデル校指定
事故率の高さについて、県警は「そもそも香川は初心者に限らず、人口当たりの人身事故件数が多い。だから初心者の事故もおのずと多くなる」との見方を示す。ただ同時に、初心者の段階で技術やマナーに問題があるからベテランになっても事故を起こしやすい、との推論も成り立つ。
こうした点も踏まえ、県警は「少なくとも、初心者の安全教育が事故の総件数を抑える有力な手だての一つ」として、昨年5月、県内の指定自動車教習所全18校を集めて緊急対策会議を開き、対策強化を求めた。
さらに事故率の高い教習所などについては、昨年度は6校、本年度は4校をモデル校に指定し、取り組み状況を報告・検証させている。
■コース見直し
昨年度のモデル校に指定された中讃地域の教習所では、生徒の技術向上のため、卒業検定の試験コースを大幅に変更。難易度の低い郊外の道路に偏らないように、市街地の複数車線道路をコースに組み込んだ。
仮免取得後の路上教習でも、可能な限り市街地を走るように改めたほか、生徒の安全意識を高めようと教習所内には事故の現場写真を張り出している。
教習所の責任者は「これぞという対策はまだ明確でない。だが、自校の卒業者が事故や違反を起こさないように、指導員の意識も含めて改革したい」と力を込める。