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「静かすぎる」ハイブリッド車対策、国交省が走行実験

ハイブリッド車や電気自動車(EV)の走行音が静かすぎ、歩行者が車に気づかない恐れがある問題で、国土交通省は10日、東京都内で電子音を鳴らす装置を搭載した車の走行実験を行った。実験には歩行者役として視覚障害者ら約120人が参加。同省は参加者の意見を基に、1月に策定した設置基準の見直しや設置義務化の検討を進める。

 東京都小金井市の自動車教習所での実験には、トヨタ自動車、三菱自動車、日産自動車の3社が独自に開発した装置を自社車に搭載。低速走行や発進の際、ガソリン車や装置を作動させなかった場合との聞こえ方の違いを聞き分けてもらった。

 同省が1月に発表した設置基準のガイドラインによると、装置が出す音はサイレン、動物の鳴き声、風の音など誤認を招く種類を除外。トヨタはモーターの回転に似た電子音にうねりをつけ、日産は複数の電子音を混ぜるなど、聞き取りやすさと不快感の軽減を両立させるよう工夫した。いずれも加速に応じ高音になり、停車すればやむ。

 日本盲人会連合の笹川吉彦会長(76)は「速度に応じて微妙に音が変わり、走っている姿を想像できた」と評価。ただ、近隣の電車の騒音で、走行音がかき消される場面が何度もあり、「聞き取りづらい場面も出てきそう。装置が普及するかも心配」と課題を挙げた。

 視覚障害のある別の男性(54)は「ガソリン車のエンジンのような音を想像していたが、実際はジェット機の音を小さくしたような音。慣れが必要」。健常者で公募で参加した男性(62)は電気機器の開発会社に勤務で、「情報収集で来た。繊細な音で、耳鳴りのような不快感も残り、改善の余地はあると感じた」と話した。

 使用したのはトヨタのハイブリッド車「プリウス」、三菱自の電気自動車「i―MiEV(アイ・ミーブ)」、日産は開発中の電気自動車。

2010年5月

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